テッラマードレin学習院女子大学

2015年1月24日に学習院女子大学において、NPO法人スローフードジャパン主催・学習院女子大学後援による「テッラマードレin学習院女子大学」開催されました。
当日は、品川明教授による基調講演「味わいの多様性を考える〜味わい教育」や、”生物多様性と味わい力〜味わい力が生物多様性を守る”をテーマとしたワークショップや分科会が行われました。

開催趣旨:

 

今日の私たちの食卓はきわめて豊かになったと言われています。確かに、飽食の時代と言われるようになって久しく、お金を払えば世界中の食べ物を手に入れることができます。その一方で、見た目の豊かさとは裏腹に、様々な問題も生じています。
 今、地域固有の食文化を支えてきた作物や家畜の在来種やその加工品、料理、さらにはそれに関連した文化や言葉までもが急速に失われている現状にあります。その理由は、過度の生産性や経済性を求めるあまり、結果として生物多様性や味の多様性という点において、私たちは大きな危機に直面しています。何より問題なのは、そうした危機に直面していることが、社会的にほとんど認識されていないことです。
 "テッラ・マードレin 学習院女子大学"では、生物や味の多様性が急速に損なわれている現状とそのことがもたらす社会的な損失について確認を行いつつ、スローフード運動の根幹である本当の「おいしさ」や「味わい」という観点から食と農を見つめ直し、これからの方向性について考えていきたいと思います。

共催効果:

 

自分自身が持っている味わい力を発揮し、本来の食の味を再発見するための教育を実施している学習院女子大学環境教育センターのフードコンシャスネスプロジェクトと在来の伝統的な野菜や畜産物、水産物の種を守り、その種の価値を伝えている生産者やその活動を支える団体(NPO法人スローフードジャパン)と共催することにより、次のようなことが可能になります。

1.味わい教育と食の生物多様性についての基調講演
2.自家採種が生む伝統野菜と題した講演
3.伝統野菜、塩鰹や日本蜂蜜などのアルカを用いた味わい教育の実践ワークショップ
4.味わい教育のこれからの役割と方向性
5.生物多様性と味の箱舟の意義
6.生物多様性農業への方向性

これらを通して、多くの生産者や学生に、教育と食の多様性について、議論する場を提供するとともに今後の食のあり方を考えるよい機会と捉えています

プログラム

  • 日時:2015年1月24日(土曜日)10:30〜18:30
  • 会場:学習院女子大学(東京都新宿区戸山2-20-1)
  • 主催:NPO法人スローフードジャパン(味の箱舟プロジェクト委員会)
  • 後援:学習院女子大学環境教育センター
  • 基調講演: 10:30 〜 11:30(会場:和ホール)
       味わいの多様性を考える〜味わい教育 品川 明(学習院女子大学)
       農業における生物多様性 川手督也 (日本大学)
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  • 休憩:昼11:30 〜
  • 講演:12:30 〜 13:45(会場:和ホール)
    生物多様性農業の中での野菜づくり 岩崎政利(種の自然農園)
  • ワークショップ1回目 14:00〜14:50
    2回目 15:00〜15:50
  • 受講料:1.200円(資料および試料代)
    ●ワークショップ1
    味の箱舟の食材、雲仙こぶ高菜を使った「味わい教育」(会場531教室)講師/品川明(学習院女子大学)
    ●ワークショップ2
    安家地大根、花作大根、寒じめホウレン草のサイエンス&メディスン(会場521教室)
    講師/宮田恵(医師・シニア野菜ソムリエ) / 講師/岡田喜志子(スローフード山形副会長)
    ●ワークショップ3
    潮鰹の『鰹(ケン)歴』(会場541教室)講師/芹沢安久(カネサ鰹節商店)
    ●ワークショップ4
    日本在来種みつばちの魅力再発見!」(会場633教室)講師:高安和夫(NPO銀座ミツバチプロジェクト)
  • 分科会 16:00〜17:45
    テーマA:「味わい教育」のこれからの役割について (会場223教室)コーディネーター/品川明
    テーマB:生物多様性と味の箱舟について(会場222教室)コーディネーター/川手督也
  • 全体会議18:00〜18:30(会場:和ホール)
    分科会の報告と「生物多様性農業への方向性」についての検討
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