佐藤初女さん講演会 -こころを結ぶ命のおむすび-

〈Project for Food Consciousness〉の主旨にご賛同いただいた、佐藤初女さんによる講演会『こころを結ぶ 命のおむすび』(2011年12月10日開催、学習院女子大学やわらぎホール)には、保育士や栄養士、教職員、マスコミ関係者など一般の来場者381名に加え、学習院女子大学の学生が多数参加。第1部の初女さん出演ドキュメンタリー映画『地球交響曲 第二番』の上映に続き、第2部では「食は命、生活の基本」と語る初女さんの講話に耳を傾けました。

「自ら気づき、次はよくなるように」

「食べるものは、口に入った瞬間に私たちの命となり、生涯にわたってその人と共に生きていく。だからこそ、食べるものを粗末にしてはいけない」「料理をしていると、人に言われるまでもなく、失敗に気づくことがある。自ら気づき、次はよくなるように努めてこそ、自身の成長につながるのではないか」と初女さん。

食に始まり、人の成長を担う教育の本質にまで話は及んだのでした。

初女さんのおむすびに熱い視線

さらに壇上で初女さんが、人々を癒し続けている「おむすび」のできあがるまでを実演すると、場内の視線はくぎづけに。「わかちあい」と称した質問コーナーでは、「今の子どもたちに伝えたいことは?」「余りものをどうしていますか?」「毎日の食事づくりで、自分ばかり損をしていると感じる」など、来場者の質問や悩みにていねいに答え、感動を呼びました。

講演会終了後は、学生はじめ希望者38名が、「おむすび講習会」(互敬会館教職員ホール)に参加。初女さんに倣い、慈しむようにおむすびを握る姿が会場のあちこちで見られました。

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写真:安彦幸枝

佐藤初女(さとう・はつめ)さんプロフィール

1921年、青森県生まれ。小学校の家庭科教員を経て、92年、津軽郡の岩木山麓に癒しの場「森のイスキア」を開設。悩みを抱え訪れる人々の話に耳を傾け、食を共にする活動が共感を呼び、95年、龍村仁監督のドキュメンタリー映画『地球交響曲 第二番』に出演。長年にわたる福祉活動から、アメリカ国際ソロプチミスト協会賞、ミキ女性大賞など受賞多数。